中国社会の二元構造と「顔」の文化

2017年刊。 李 明伍 著/ 定価(本体3,800円+消費税)/ A5判上製/192頁/ ISBN978-4-8420-6591-5

◆中国社会を解く鍵は「顔」にあり◆
将来展望を読み取るのが難しい中国社会――中国社会は表面的な制度的側面と、実質的な文化的側面に極端に二元構造化している。
 本土文化(中国文化)の視点の導入による中国人の心理、行動、社会の研究――「本土化」研究による分析によって深層を読み解く。


書籍 主要目次
【プロローグ】 「顔」と社会
 中国社会の展望の難しさと「本土化」研究/中国社会を解く鍵は「顔」にあり/分析枠組みとしての「顔」

【第1部】 「顔」と社会資本
 第1章 二元社会構造と「潜規則」現象:制度と行為における二元構造/「潜規則」現象(「潜規則」の構造/原因論とその問題点)
 第2章 社会の不確実性と信頼の構造:中国社会と一般信頼――低信頼社会か/信頼論的アプローチの諸相/中国の信頼類型と行動様式
 第3章 「人情」原理と社会資源配分:「人情」現象/「人情」の概念構成/社会資源配分の要としての「人情」原理

【第2部】 「顔」と社会規範
 第4章 「関係網」の展開と家(Jia)文化:「関係社会」の語られ方/「関係」の諸相と「関係圏」の構造/社会関係のプロトタイプ/ネットワーク指向と階層論の限界
 第5章 「公」と組織社会の編成原理:「公」と共同空間/社区にみる「公」の再生産メカニズム(単位社会の解体と社区サービスの展開――「自己服務」と「自治」/社区建設の展開と行政化――「自己管理・自己監督」と「自治」/社区運動と党の影響力の浸透/常識理性と「第三の手」)

【第3部】 「顔」と社会価値
 第6章 自己実現と「名」:「顔」の分化と「名」/伸縮する「名」と自己実現/「比較の文化」と」構造的不安

【エピローグ】 「顔」社会の再生産
 「顔」の規則性と恥/「顔」社会の今後の展望