移動という経験――日本における「移民」研究の課題

2013年刊。伊豫谷 登士翁 編/ 定価(本体3,800円+消費税)/ A5判上製/248頁/ ISBN 978-4-8420-6584-7

移民不在の移民研究――定住を所与とした定住者側の研究――を問い直す。人の移動が近代空間をどのように作り上げ、組み替えてきたのかを「日本」を対象に論じる。グローバリゼーションが問題とされる今、人の移動に関わる研究も根底から転換を迫られている。


書籍


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主要目次
T はじめに
1章 「移民研究」の課題とは何か
2章 政治の陰としての「移民」
U 人の移動という課題
3章 兵士という移動
4章 難民移動の系譜学――「余計者」から「保護すべき対象へ」
5章 定住と移動の溶解――移動する身体/意味づけられる身体
6章 批判的移民研究に向けて――フィリピン女性移民を通して
V 移動という経験の出会う場
7章 移民と先住民のあいだ
8章 日系/Nikkeiのかなたへ
9章 「多文化共生」という無難な安全地帯
10章 グローバル空間としての「アジア」と人の移動
あとがき