2021年刊。 鈴木健人・伊藤剛 編著 / 定価(本体3,500円+消費税)/ A5版並製/280頁/ ISBN978-4-8420-5582-4
◆日米中の政治・経済・歴史から読み解く◆
2010年代半ばまで、アメリカを中心とする西側諸国は、中国が経済的に発展するにつれて、国内も民主化し、世界的にも「責任あるステークホルダー」になると期待した。アメリカはこうした期待を持って、中国に対する「関与(engagement)」政策と、中国の危険な政策、たとえば台湾に対する軍事的威嚇などに対しては、「封じ込め(containment)」の政策をとったが…。
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主要目次 序 章 本書の課題と構成――鈴木健人 第1部 アジア太平洋の戦略的前提 第1章 日本の国家アイデンティティと戦略的課題――鈴木健人 第2章 さまよえるエンゲージメント――ロバート・ロスの議論を追って――湯浅成大 第3章 核武装をめぐる要因と戦略思考――1970年代における台湾の政策選択――鎌江一平 第2部 中国をめぐる戦略環境 第4章 台頭する中国の多元化と対日外交――小田桐確 第5章 オバマ政権における台湾への戦略的曖昧政策――リバランスからの新アプローチ――平川幸子 第6章 アメリカの同盟関係から見る対中国政策の変遷――李 永シュ 第3部 中国の経済発展と日中の人的交流の一側面 第7章 世界経済におけるアメリカと中国の戦略―アメリカのTPP離脱は本当に有効な戦略か?――藤永修一 第8章 国際共産運動と邦人抑留の過去から考える日中交流人口の今後――川島高峰 第4部 コロナ禍とインド太平洋の国際環境 第9章 コロナ禍とアジア太平洋の安全保障環境――鈴木健人 おわりに――伊藤 剛 |