国内避難民問題のグローバル・ガバナンス ――アクターの多様化とガバナンスの変化

2020年刊。 赤星聖 著 / 定価(本体4,600円+消費税)/ A5版上製/224頁/ ISBN978-4-8420-5580-0

◆増え続ける国内避難民に対して国際社会はどう対応するのか◆
国境を越えて移動する難民と同様、またはそれ以上に「国内避難民」と呼ばれる国内において避難を強いられる人々もまた、国際的な人道支援を必要とする。国内避難民に対して人道支援を提供するグローバル・ガバナンスが、なぜそしてどのように変化してきたのか、その政治過程を解明する。


書籍 主要目次

序 章 
  国内避難民問題とは何か――問題の所在/国内避難民問題に関する先行研究の検討/先行研究の問題点と本書の特徴
第1章 分析視角――グローバル統治者間関係分析
  アクターとしての国際機構/国際機構間関係からグローバル統治者間関係へ/研究設計
第2章 UNHCRと国内避難民支援の開始
  難民保護ガバナンスの概要/国内避難民支援に対するUNHCRの消極姿勢――南ベトナム避難民問題/国内避難民支援におけるUNHCRによる「集権的ガバナンス」の成立――スーダン南部避難民支援活動/冷戦期国内避難民支援におけるUNHCRによる「集権的ガバナンス」の継続
第3章 国内避難民問題の論理転換――南部アフリカにおける難民・帰還民・避難民の窮状に関する国際会議(1988)をめぐる政治過程
  南部アフリカにおける強制移動問題の状況/UNHCRによる国内避難民支援ガバナンスの揺らぎ/国内避難民問題の国際的な議題設定過程――1988年SARRED会議/国内避難民支援に関する機関間調整の検討開始
第4章 協調アプローチからクラスターアプローチへ――国内避難民支援における調整方法の変化
  湾岸危機後の国内避難民支援ガバナンスの変化――DHA・IASCの設置/国内避難民支援ガバナンスの改革の試みとその頓挫――DHAからOCHAへ/クラスターアプローチの導入――2005年人道支援改革/国内避難民支援ガバナンスの運営方法の変化
第5章 世界人道サミットとその影響――マルチステークホルダー・プロセスを通した国連諸機関の変化
  クラスターアプローチに対する評価/世界人道サミットとその成果――OCHAとマルチステークホルダー・プロセス
終 章 
  国内避難民支援ガバナンスの形成と変化――分析結果のまとめ/国内避難民支援ガバナンスの分析から得られる一般的含意/本研究の限界/むすびに代えて――グローバル・ガバナンスにおける国際機構