日本政治思想史

2020年刊。 広岡守穂 著/ 定価(本体2,700円+消費税)/ 四六判上製/368頁/分野:政治/政治一般・政治学/ ISBN978-4-8420-5024-9

◆人間はどういうきっかけで政治に関心を持つようになるか◆
人間はどういうきっかけで政治に関心を持つようになるか。その観点をもとに、幕末から戦後までの日本政治思想史の通史を、「リアル」「煩悶」「市民社会」という3つの視点に依拠し、広い視野で読み解いた力作。


書籍 主要目次

第一章 明治維新の思想――尊王攘夷と公議政体、そして蛮社の獄
  政治思想史をどこから始めるか?/渡辺崋山――市民社会を見る目/幕藩体制と蘭学者/幕末維新を俯瞰する――政治的多元化への道/日本における近代科学の受容と市民社会/ほか
第二章 文明開化と自由民権――フィクションとリアル
  子ども向け読み物のリアル/演劇改良運動のめざしたリアル/リアルがおし進めた国民の形成/政治運動が文化変容をもたらした時代/ほか
第三章 中江兆民――自由と浩然の気
  ルソーと兆民/自由・平等・友愛/ピティエ(憐憫の情)と社会契約/ピティエ再考――ルソーの社会契約論/ほか
第四章 帝国日本の完成と煩悶青年の登場
  帝国日本の完成/条約改正問題と法制度の整備/西田哲学と『善の研究』/大逆事件と社会主義/ほか
第五章 大正デモクラシー――吉野作造と民本主義
  第一次世界大戦の衝撃/天皇機関説問題/普通選挙制の実現に向けて/市民社会と国家をつなぐ/ほか
第六章 和辻哲郎と国民道徳論批判
  国体、すなわち日本の特殊性をどのようにして論証するか?/天皇は国民の生ける全体性の表現者/ほか
第七章 大衆小説が映し出す政治―― 一九三〇年代
  大衆文学の成立/日露戦争でマスメディアが発展/紛争をどうおさめるか?/ほか
第八章 戦争と文学
  軍国美談、爆弾三勇士、『大義』、『少年倶楽部』/なぜ厭世観をにじませる保田與重郎が読まれたのか/ほか
第九章 戦争と知識人――三木清
  深化と転向/座談会「近代の超克」/座談会「世界的立場と日本」/三木清の東亜協同体論/三木清がとらえた「不安の思想」/戦後知識人の先駆け/ほか