社会が変わるとはどういうことか?

2019年刊。 広岡守穂 編著/ 定価(本体1,800円+消費税)/ A5判並製/192頁/分野:政治/政治一般・政治学/ ISBN978-4-8420-5022-5

◆一人ひとりが社会を変える力を持っている◆
 かつて黙認された夫の暴力は今ではDVと呼ばれ犯罪となった。社会が変わるとはどういうことかを、具体的に事実関係に即して考えることをテーマに、「ジェンダー」「まちづくり」「平和」について論ずる。本づくりに学生も参加し、その意見も反映。自分たち一人ひとりの意識や行動が社会を変える力の中にあることを学ぶ。

■広岡ゼミの学生によるコメント■(中央大学 Press Release より転載)
 編集に携わることで、自分たちが何気なく読んでいる本の裏側の苦労を実感することができ、学校とは違う形での「学び」に触れることができました。印象深かったことの一つである編集では、執筆者の高度な脳内理解に追いつけるほどの知識がなく、無知な自分を恥じました。本の中にはいったいどれほどの知識が詰まっているのか考えるだけで圧倒されました。そしてそれらを編集者視点で客観的批判的に読むことの難しさを痛感し、いかに自分が普段与えられる情報や意見を鵜呑みにし、批判的に物事を捉えることができていないかを知るきっかけになりました。考察し、自分なりの意見を持ち、述べることこそ誰かと何かを創造する場である社会において重要なことであると感じました。本制作を通して多くの人と関わらせていただくことで、人との関わり、自分を見つめ直す貴重な体験になりました。試行錯誤を繰り返し、2年をかけて仕上げた一冊です。ぜひお手にとってご覧ください。


書籍 主要目次

はじめに (中央大学教授 広岡守穂)

第一部 ジェンダー
 第1章 父親の子育てが当たり前になるまで (中央大学教授 広岡守穂)
 第2章 ジェンダー ―― 「ドメスティック・バイオレンス」(神奈川大学法学研究所客員研究員 山本千晶)
 第3章 男女共同参画政策とかながわ女性会議 (NPO法人かながわ女性会議理事長 吉田洋子)
 コラム@ 子育てのたいへんさ (新月ミーティング<仮>主催 新井聡子)

第二部 まちづくり
 第4章 市民マラソンは社会を変えたか? (日本青年館「社会教育」編集長 近藤真司)
 第5章 日本の内なる国際化――その現状と地域における対応 (豊岡市市民生活部長 谷岡慎一)
 第6章 NPOの実績を結集した寄り添い型の生活困窮者支援――複合的な課題を抱える人たちを包摂できる社会へ (一般社団法人インクルージョンネットかながわ理事 川崎あや)
 第7章 子どもを守る地域をつくる (宇都宮共和大学教授 和田佐英子)
 コラムA 特定非営利活動促進法(NPO法)と子ども劇場の活動 (元NPO法人NPO推進ネット理事長 高比良正司)
 コラムB NPO法人石巻復興支援ネットワークやっぺす (中央大学通信教育部インストラクター 蜂谷徹)
 コラムC 過疎の村の地域おこし (中央大学通信教育部インストラクター 蜂谷徹)

第三部 平和
 第8章 平和はうまく教えられているか?――「恵泉の平和学」から「平和の基礎教育」を考える (恵泉女学園大学教授 上村英明)
 第9章 フィリピンの戦場で何があったのか?――戦争認識が形成されるということ (東京工科大学准教授 神子島健)
 第10章 平和学から見たレイシズム (川崎市平和館専門調査員 暉峻僚三)

あとがき (中央大学教授 広岡守穂)