国家管轄権外区域に関する海洋法の新展開 現代海洋法の潮流第4巻
  《日本海洋法研究会叢書》
 

2021年刊。 坂元茂樹・藥師寺公夫・植木俊哉・西本健太郎 編/ 定価(本体9,600円+消費税)/ A5判上製/472頁/ ISBN978-4-8420-4054-7

国連海洋法条約の起草時には認識されていなかった、「国家管轄権外区域での海洋遺伝資源の開発問題」と「海洋保護区の設定問題」。新たに生じた問題に対し、国連総会は「国家管轄権を超える区域の海洋生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する国連海洋法条約の下の国際的な法的拘束力のある文書の作成」を求める決議を採択した。 国連海洋法条約の第三の実施協定をめざす本主題に着目し、「国家管轄権外区域の海洋生物多様性に関する新しい海洋法形成の調査研究」を行った日本海洋法研究会の研究成果。


書籍


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主要目次

第一部 問題の所在(総論)
 第一章 伝統的海洋法への挑戦――兼原敦子
 第二章 BBNJの保全および持続可能な利用を規律する原則/アプローチ条項の審議経過と意義――藥師寺公夫
 第三章 国家管轄権外の生物多様性(BBNJ)の保全の議論はどのように始まったのか――都留康子
 第四章 BBNJ協定の交渉・形成プロセス――植木俊哉
 第五章 国家管轄権外区域を規律する諸原則――佐俣紀仁

第二部 各論的検討
 第六章 国家管轄権外区域の海洋遺伝資源へのアクセスをめぐる法的問題の諸相――本田悠介
 第七章 海洋遺伝資源の利用と利益配分――西村智朗
 第八章 BBNJプロセスと海洋保護区――加々美康彦
 第九章 BBNJの保全と持続可能な利用における隣接沿岸国の地位――西本健太郎
 第一〇章 BBNJ新協定における海洋環境影響評価制度――瀬田真
 第一一章 BBNJの保全と持続可能な利用に関する能力構築制度――樋口恵佳
 第一二章 BBNJ新協定における海洋技術移転――田中清久
 第一三章 BBNJ新協定におけるUNESCO/IOCの役割――坂元茂樹
 第一四章 BBNJ新協定の地域的漁業管理機関に対する影響――坂巻静佳
 第一五章 条約レジームとしてのBBNJ新協定――酒井啓亘