2007年刊。日仏公法セミナー 編/定価(本体5,800円+消費税)/A5判上製/312頁/ ISBN978-4-8420-1058-8
大革命以来,司法への懐疑が強かったフランスで人権の司法的救済への期待等から裁判所の積極性が増している。共和制原理や民主的正統性との関係をはじめ,多元的裁判秩序相互間の調整と課題は多い。「裁判」再定義への動向を検討しつつ現在の法治国家像を考える
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主要目次 まえがき 序文、または裁判権力と「共和主義伝統」の間の緊張と共存 解題 公共空間における裁判権 第1部 「公共空間と裁判権」についての理論的考察 1.第5共和制における憲法学の諸変化 2.裁判と公共空間:収斂、緊張、矛盾? 3.法の具体的・進歩的創造の源としての訴訟 第2部 フランスにおける裁判官論の現況 1.フランスと日本における裁判官の独立性と責任 2.民主主義社会における裁判官の役割 第3部 フランスにおける裁判機関の相互関係 1.フランスにおける裁判所系統の二元性および権力分立に関する史的考察 2.フランスにおける裁判諸機関の相互関係 3.フランスにおける裁判官の専門化 4.フランスの裁判官の抜きがたい二元論 第4部 フランスにおける法治国家論の新展開 1.憲法論における裁判所の位置づけ 2.行政裁判官と自由の保護−今日における変化 3.分権の進展と法治国家の新たな論点 総括 裁判権と「法治国家」概念 総括 公共空間における裁判官の地位の拡大 仏文あとがき |